トップメッセージ

フルーツで
世界の人を幸せにする。
アヲハタの未来を、
ともに築こう 。

味にこだわり、正直につくる

アヲハタは1932年、広島県竹原市に「株式会社旗道園」として創業し、みかんの缶詰加工とオレンジママレードなどのジャム類を製造したのが始まりです。以来「缶詰は中身が見えないからこそ、これを製造する人は正直ものでなければならない」との信念のもと、安全・安心な食品づくりに真っ向から取り組んできました。

これまで難局もありましたが、お客様の支持・信頼を失うことなく乗り越えることができたのは、苦しい状況でも決してぶれることなく「正直」を貫いてきたからこそと思います。社訓である「正直を以て宗とすること 信用を重んずること 和を以て尊しとなすこと」は、日々の積み重ねによって培われたものであり、社員一人ひとりの胸に今もしっかりと刻み込まれています。

アヲハタでは「ものづくり」と言わず、心を込めて「味づくり」と言います。これもまた創業当時から変わらないおいしさへのこだわりの現れです。「農産加工品の美味しさは、その原料で7割が決まる」との考え方に基づいて原料の品質管理から徹底し、原料生産者が「アヲハタスペック」と呼ぶ厳しい品質基準により管理しています。では、美味しさの鍵を握る「残りの3割」は何でしょうか。それは、創意工夫を凝らした技術力です。フルーツの香り・食感(テクスチャー)・色を引き出すことにかけてはどこにも負けまいと技術を磨き続け、培ったフルーツ加工技術はアヲハタの大きな強みです。

ジャムからフルーツへと事業を拡大

アヲハタの主な事業は、家庭用ジャム・スプレッドを製造販売する「家庭用事業」、乳業メーカーや製菓・製パン向けにフルーツ加工品を提供する「産業用事業」、介護食などさまざまな調理食品を製造する「生産受託事業」です。中でも主力となるのがジャム商品です。日本初の低糖度ジャム、砂糖を使わず、果実と果汁だけでつくるフルーツスプレッドなど、いつも時代に先駆けた商品開発で業界をリードし、「アヲハタ」は国内ジャムのトップブランドの地位を築いています。

これらの既存事業をいっそう強化するとともに、アヲハタが今、挑戦しているのが新たなフルーツカテゴリーの創出です。「フルーツのアヲハタ」を掲げ、ジャムだけではない、もっと手軽に美味しく食べられるさまざまなフルーツ加工品を世に送り出していく。これまで培ってきた加工技術を以ってフルーツの力を最大限に引き出し、フルーツ摂取量の向上を促すことで、人々の健康に貢献していきたいと考えています。また、今後は中国市場への本格参入など海外展開にも力を入れ、「フルーツのアヲハタ」を世界に拡げていきます。フルーツで世界の人を幸せにする――。それが、アヲハタが目指す未来です。

仕事は自分から仕掛けてこそ、面白い

食品メーカーは、人を大切にする企業であること、そうでなければ、人の生命、健康にかかわる食品をつくる重責を担うことはできません。そのうえで、ともに働く仲間に望むことが3つあります。

第一に「正直誠実」であることです。常日頃から「お客様を裏切っていないか」「お客様に後ろめたいことはないか」と胸に問いかけ、仕事をしてほしい。それが安全・安心を守ることにつながります。第二に、お客様が望んでいることは何なのか、どうすれば喜んでいただけるのか、いつも「お客様起点」で考えること。そして第三は、自分で考え、学び、成長することです。私自身、先輩上司から常に「あなたはどうしたいんだ」と問われながら仕事をしてきました。「お客様が来るのを待っているだけではつまらない。自分から仕掛けてこそ仕事は面白く、やりがいがある。」そう教えられたことが、その後の自分を大きく育んでくれました。主体的に取り組み、自分がやろうと決めたことを、失敗を恐れずに思いきりやってみる。その経験はきっと、みなさんのかけがえのない財産となるでしょう。

「ジャムのアヲハタ」から「フルーツのアヲハタ」へ。挑戦は始まったばかりです。私たちと一緒に、フルーツの可能性をとことん追求してみませんか? 自分自身が成長することでブランドにも磨きをかけ、お客様の暮らしになくてはならない「フルーツのアヲハタ」をともにつくりあげていきましょう。

代表取締役社長
山本 範雄