開栓後のビンの中に、空気中などに存在しているカビの胞子が入り込みカビが生えることがあります。ジャムを掬う際は清潔なスプーンを用い、使用後はすぐにキャップを閉めてください。また、開栓後は冷蔵庫(10℃以下)に入れ、お早めに召しあがってください。冷蔵庫の保管場所は、扉の開閉回数や外気温の影響が小さく、低温が維持されやすい冷蔵庫の棚側での保存をおすすめしています。
なお、昔は収穫したフルーツを保存食にするため、多くの砂糖を使ってジャムを作っていました。このため、糖度は60度以上と高く、カビが発育するのに必要な水分がほとんどないためカビは生えませんでした。一方、近年のジャムはフルーツに近い甘さが好まれるようになり、糖度が60度を下回る低糖度ジャムが市場の多くを占めるようになりました。低糖度ジャムは、カビが利用できる水分が多く、カビの胞子が入り込んだ場合は生育しやすい傾向があります。