おいしい「果実」づくり

世界中から旬の素材を集める

アヲハタでは高品質な原料を世界中から安定的に確保するため、栽培技術の向上にも力を入れています。イチゴの産地である中国やチリにも当社専門技術者が直接足を運び、農家の方と綿密にコミュニケーションを取ることで、わたしたちの求めるクオリティの原料だけが届きます。

太陽の光をたっぷり浴びて
香り高く、色鮮やかに。

中国やチリの畑では、日本では珍しくなった「露地栽培」により、香り高く加工に適した品種を栽培。直射日光を浴びたイチゴはすくすく育ち、真っ赤に実ります。

手間のかかる「露地栽培」

屋外の畑で育てる「露地栽培」は、台風や猛暑など自然の影響を直に受けるため、栽培が難しく手間がかかります。しかも、中国での収穫時期は1年のうち1ヶ月間しかありません。苦労は多いですが、そのぶん、色も香りもすばらしいイチゴを育てることができます。

畑作業でも、つねに
衛生管理の意識を高く持つ。

原料の品質を保つために欠かせないのが、「異物対策」。アヲハタでは畑での作業時に衛生管理を意識し、毛髪落下防止のための帽子やヘアネットの着用を義務づけています。また「フィールドサニテーション*」により、畑を清潔に保っています。

*:飲食業などで殺菌作業・洗浄作業を指す「サニテーション」という言葉に、畑を意味する「フィールド」を掛け合わせた言葉。

いろいろな役割がある「フィールドサニテーション」

コツコツと地道な手作業ですが、おいしさも安全も保つ、大切なメンテナンス業務です。

  1. ①不要な葉(下葉)を取り除くことで、果実に日光が当たりやすく、よく育つ。
  2. ②枯れ葉を取り除くことで、カビ菌の繁殖を予防。品質低下を防げる。
  3. ③畑を清潔に保つことで、農薬の使用を最低限に抑えられる。

おいしさのピークで収穫する

加工用のイチゴは、流通の関係で完熟前に収穫する生食用イチゴとは違い、色・味・香り、すべてがピークの状態で収穫。これが良い商品、良い原料をつくるための大切な条件です。

最高のタイミングを、
熟練の技で見極めていく。

イチゴの果実は適熟な時に甘味が増し、香りも強くなります。しかし、適熟を迎えたイチゴは傷みやすいのも特徴。早すぎても遅すぎてもダメ。丹精込めて育てたイチゴを一つひとつ、厳しい目でチェックします。

穫れたての味と香りを
閉じ込める

収穫した果実は、産地近くの加工場で速やかに一次加工し、凍結・保管。旬のおいしさが詰まったイチゴを、最良の状態でキープしています。加工された原料にはQRコードが添付され、トレーサビリティ対策も行っています。

トレーサビリティのシステム

製品に使用した原料は、製造ロットから産地や加工日等が分かるよう、QRコードによって関連づけを行っています。これにより、万一の問題に対しても迅速かつ的確な処置が可能です。

素材を傷めることなく、
異物は徹底的に除去。

アヲハタが独自に開発した機械をはじめ、工場では各所に異物を除去する機械を設置。ヘタ取りや最終チェックなどは、人の手と目を介し、一粒一粒、丁寧に送り出されていきます。

異物を除去する主な機械

洗浄の工程を繰り返し、細かな異物まで除去することができます。

バブリング洗浄機

異物やヘタ片などを撹拌とバブリングでイチゴから分離・除去する装置。

ブラシ洗浄機

複数の回転するブラシとその上からのシャワーで毛髪などの異物を除去する、アヲハタ独自の装置。

軟X線検査装置

金属・ガラス・プラスチック・砂などを検出できるX線検査装置。

手作業で行う重要な工程

工場では決して機械だけに頼らず、手作業も重要視されます。

ヘタ取り

一つひとつ手作業で、イチゴのヘタを取り除く作業。
※チリではヘタ取り装置を導入しています。

目視選別

さまざまな工程を経たイチゴに問題がないか、人の目でチェック。
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